クラス: wxConfigBase
この概要ではコンフィグクラスとは何で、何のために使用するのかについて簡潔に説明します。使用方法についての詳細は wxConfigBase クラスの説明の中で記載しています。また、ファイル、レジストリ、INI ファイルベースの実装についてのドキュメントでは、それぞれのバージョン独自の機能/制限について触れています。
コンフィグクラスではアプリケーションの設定情報を格納するための方法を提供します。これらのクラスはこの用途に特化して設計されており、他のことにも使用されるかもしれませんが、この用途に限定して使用するべきです。つまり、取り扱う情報は次の条件を満たすべきです:
一方で、階層構造を持ち、小規模から中規模であるすべての種類のデータを格納するのにこれらの提供機能が非常に役立ちます。要するに、ファイルシステムのようなパスを使用してデータの場所を指定する木構造にすべてのデータ (数値や文字列) を詰め込むことができるということです。特に、これらのクラスはできるだけ簡単に使用できるように設計されています。
別の見方をすれば、これらのクラスは Windows のレジストリと Unix のテキスト形式の設定ファイルの差異を隠蔽するインタフェースを提供しています。他の (将来の) wxConfigBase の実装では GTK リソースファイルや、KDE におけるその類似品も扱えるようになるかもしれません。
どのような場合でも、wxConfigBase の各実装はどこでも同じ方法でデータを扱えるように最善を尽くします。根底にある物理ストレージの制約のため、基底クラスの機能を 100% 実装しているわけではありません。
コンフィグにはエントリとエントリのグループが存在します。各エントリは文字列か数値 (もしくは真偽値; 日付やタイムスタンプなど、他の型にも対応する予定です) のいずれかを含み、それらは (/MyApp/UserPreferences/Colors/Foreground
のような) フルパスで識別されます。
パスの前の要素はグループ名です。各グループには任意の数のエントリやサブグループが含まれます。
パスの要素は 常に スラッシュで区切られます。一部の実装で内部的にバックスラッシュを使用していてもこれは変わりません。(エントリの読み書きの仕方を含む) より詳しい情報は wxConfigBase のドキュメントにあります。